舘ひろしもびっくり [音楽]

 カラオケ屋さんの第一興商がDAMの「あの頃検索」データを基に、昭和歌謡曲のカラオケランキング調査を行ったんだと。「昭和の日」きっかけで。
 その結果をさっきテレビで観たのですが、ハエある1位はなんと岩崎良美の「タッチ」。タッティ。タットティ。トワットウィ。
 2位の石川さゆり「天城越え」、3位のREBECCA「フレンズ」は順当な香りがするけど、「タッチ」ってちょっと意外だ。
 でも、「なごり雪」とか「川の流れがウンタラ」みたいな曲が1位になってしまうよりは清々しい。〈実際に歌われている〉というデータが何よりの人気の証拠だ。タッティという曲は、鑑賞するよりも歌うのに適しているってことだろう。クリスタルキングみたいなモジャモジャな声は、出したくても出てこないから。悪いけど。

 あだち充の漫画って、第一話が巧みなんだよな。「血のつながらないカワイイ妹と、《ひょんなことから》同居することになってしまい…」とか、「引っ越したその日、《風呂場でばったり》出会った二人」とか。どんなひょんだよ。どんな風呂場だよ!どんだけ吉原だよ?! どこが巧みなんだ? それでもって、己の才能に気づかないトボけた主人公と、アイドル級のヒロインが《次第に》惹かれ合っていくんだわ。というか、互いに好きだったことに徐々に気づく的な。最初っから好きだったってことが分かるのに3年かかる的な。主人公は性欲が無いサイボーグみたいな男で、ドラえもんのようにしずかちゃんの入浴にウハウハするような体たらくがない。アクシデントで接吻しちゃったり。ばかやろう。こう書くと、あだち漫画は村上春樹の小説とそっくりではないか。おしゃれ装置はあまり張りめぐらしてないけど。やれやれ。

 岩崎良美から遠ざかり過ぎた。
 なにより、昭和歌謡曲史上ベスト5に入るくらいの歌唱力をもったお姉さんより上に立ったことが良美さんにとって最高の栄誉なのではないか。
 
 
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