字引く書ナリ 第1回「人」

分かりきってるのでわざわざ辞書で調べたりなどしない言葉を敢えて調べてみる。
「たほいや」のあらゆる要素を逆にしたような企画であり、面白くなりそうにない。
しかし、やると決めたらやると今年は決めたのでやることに決める。
国語辞書には必ず複数の語釈が書かれているので、筆頭の語釈だけ採用します。


記念しないべき第1回は、
【 人(ひと) 】

★生物の中でいちばん進化発達した動物。立って歩き、手を自由にはたらかせ、ことばをもち、知能が発達している。人類。 〔三省堂国語辞典〕

★霊長目ヒト科の哺乳類。直立して二足歩行し、動物中最も脳が発達する。言語をもち、手を巧みに使うことによってすぐれた文化を生み出した。現生種は一種で、学名はホモ-サピエンス。人間。人類。 〔大辞林〕

★動物分類学上は、霊長目ヒト科の哺乳類。直立二足歩行し、手で道具を使い、大脳はきわめて発達し、複雑な言語をもつ。多様な文化を伝承し、地球上で最も栄えた文明をつくり上げている。現生種は一種だけ。学名はホモ‐サピエンス。人間。人類。 〔大辞泉〕

★霊長類ヒト科の動物。現存種はホモ-サピエンスただ一種。人類。また、その一員としての個々人。 〔広辞苑〕


●Review● 生物としての「人」を定義すると、こういう感じになるんですね。「地球の広範囲に分布している」「サルが進化した」「年中、発情している」「他の動物にはわからない悩みを抱えている」…といった記述は見られませんでした。いずれの辞書も無難に手堅くまとめた印象です。ただ、大辞林(三省堂)と大辞泉(小学館)の語釈が酷似しているように思えるのですが、偶然でしょうか。
広辞苑にこんな記述があった。

「ヒは日・霊、トは所・物の意か」


調べた甲斐があった。

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